2018
5
Jul

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真夏の夜行バスの旅

夏になると、旅に出たくなりませんか?。

特に緑の深い森や、真っ青な海原を見に。

 

以前、私の夏の旅と言えば、

スケッチブックをリュックに詰めての屋久島でした。

 

屋久島は、深い森も美しい海も一度に楽しめる、素晴らしい島です。

島なので海があるのは当然なのですが、これだけ森が深いのは珍しい。

島のほとんどが、山でできているのです。

それも、頂上の見晴らしが絶景の標高の高い山から、苔むした森まで。

 

さて、ではどうやって屋久島まで行きましょう?。

飛行機でひとっ飛び?。

いえ、ほとんど一日かけての電車とバスとフェリーの旅です。

 

当時地元の名古屋に住んでいた私は、

大きなリュックを背負い、大阪まで電車で移動。

大阪から鹿児島へ出ている、夜行バスに乗っていました。

 

日が落ちてから街を出発する夜行バス。

数回の休憩を挟みながら、深夜の暗闇を何時間も走り続けます。

すっかりと寝息をたてる人々を乗せ、ひたすら西へ西へと走り続け…。

 

窓の外が徐々に明けてきます。

ちょうど鹿児島空港を横切るあたり。

晴れの日は、広々とした空に美しい朝焼けです。

 

そしてすっかり明るくなった朝、とうとう鹿児島の街に到着、繁華街で下車です。

 

この後は鹿児島港まで歩き、そこから朝出るフェリーに乗船。

ここから、鹿児島湾を出て太平洋の大海原をゆられること、なんと四時間。

昼過ぎにやっと屋久島に到着です。

 

 

なぜここまで時間を使って旅をしていたのか?。

単に飛行機代を出せなかったということもあります。

 

しかしそれ以上に、空を飛んでしまっては、

島に行く臨場感がほとんど味わえなくなってしまうからです。

 

旅の楽しみは、現地に着くまでのワクワク感からスタートします。

特に夜行バスは、夜から朝にかけての時の変化をゆっくり楽しめます。

自分が長距離を移動していることを身をもって感じる。

車を使っての移動でも、十分早いですけどね。

 

そして島と言えば、断然フェリーです。

潮風に当たりながら甲板から海を眺めれば、目の前をトビウオが飛び、

(トビウオは飛び跳ねるのではなく、本当に海の上を低空飛行します!)

運が良ければ、数匹のイルカも遊ぶようにフェリーを並走します。

 

真っ青な海を眺め、自分の事をいろいろと考えているうちに、

島影がぼんやりと現れ始め…。

 

普段の生活圏から、徐々に遥か海の彼方、屋久島へと近づいていく。

この五感を最大限に使った楽しさは、時間をかけないと味わえません。

 

一生に一度くらいは、味わいたい贅沢ではないでしょうか。

 

追記>>>>

私が10年前に利用していた大阪~鹿児島間の夜行バス(さつま号・トロピカル号)は、九州新幹線開通で乗客も減少したようで、現在は残念ながら運航廃止・休止となっています。

 

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