ついつい目がいく、好きな形はあるだろうか?。
作品は作家の心を形にして、言わば普段隠しているものまでさらけ出すわけだが、
形というものには個性とは別に、人類共通の感覚が存在しているのだそう。
私は作品で球体をよく作るが、丸いものというのは赤ちゃんが脳内で最初に認識する形。
人は生まれてから見えてくる形の中で、丸いものを認知する分野から発達していく。
子供向けのアニメキャラクターに丸いデザインが多いのも、子供が一番惹かれる形だから。
丸い形には、攻撃性を抑えたり、保護本能を働かせる作用もある。
男女ともそうだが、特に母親となる女性には、丸く、小さく、やわらかいものを守りたいという本能があり、赤ちゃん(特に自分の赤ちゃん)が可愛く見えるというのも、育児本能のなせる業。
丸い(小さい)→可愛い→触りたい・守りたい
これは、動物の赤ちゃんや、物にまで生じる不思議な本能。
そして大人になった人々は、丸い形に色々な意味合いを持たせていく。
丸く収める
元に戻る
輪廻
永遠に続く…
私が丸に惹かれるのは、始まりも終わりもない、永遠を表現できるからなのだと思う。
人は生後、いつから自分が存在していると意識し、そして死んだとき、ああ自分は死んだのだと意識できるのだろうか?。
肉体に始まりと終わりはあるが、意識に明確な終始はあるのだろうか?。
いや、生まれてきた自覚すらないのだから、死を自覚などさせてもらえそうにない気がする。自覚できている時点でまだ生きているということになるだろうし。
結局、死はない、自覚できる生を全うするだけということになる。
ということで、生きているうちは地球の生命を造形していく旅を続けようと思う。
お腹から命の呼吸を一緒にしたい方、よければお付き合いを。