2018
20
Feb

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神木・巨木巡礼1

樹を描きたい。

20年前、スケッチブック片手にリュック一つで九州~屋久島を旅して以降、すっかり巨樹の虜となり、樹木に会いに行く旅をするようになりました。

なぜか西の方にばかり興味があったので、出身の中部地方より西の樹木ばかりですが、出会った巨樹、大樹について書いてみたいと思います。

 

まずは、巨木には定義があるようなので、一応触れておきます。

1988年、環境庁(現・環境省)が「日本の巨樹・巨木林」というリストを発行しています。

そういえば、国や都道府県の天然記念物に指定されているものもありますよね。

サイズは、地上130㎝の位置での幹周りが300㎝以上。

 

全国で巨木になるのが多い樹種は、

1位 スギ 2位 ケヤキ 3位 クスノキ

4位 イチョウ 5位 シイノキ

この辺の種類は、神社に行くと大切に祀られているものが多いですね。

巨木の所有者の約60%が、神社だそうです。

巨木にまで成長するには、人や社会の手助けが必要なんですね。

 

そして面白いのが、高知や南九州の方に南下していくと巨大化してゆく、5位以降の樹種。

アコウやガジュマルなどのクワ科の樹木がその一つです。

この樹木は大変不思議な木で、太い枝から木根をいくつも下に伸ばし、地面に着地。

巨木になるともう樹形はぐちゃぐちゃで、どこから生え始めたのかも分からないぐらい。

屋久島でスケッチをしていたころは、森の立派な杉の巨木を描き終えた後は、集落に降り、あちこちの家の脇に生えているアコウやガジュマルの大木を描くことに夢中になりました。

 

 

巨樹に会い、その育った年月を思うと、自分がとても小さく見えます。

誰にでも、昔から自分を見てくれているような樹が一つはあるのではないでしょうか。

大きなまっ黄色の銀杏の木の下を通って通学した人、

神社の御神木のくすのきの前に、深呼吸をしにいく人、

ガジュマルの木根にぶら下がって友達とターザンごっこをした人…。

 

森の中の荘厳な巨樹、生活圏にドスンと座っている巨樹、どちらも、その前に立ってそれぞれの長い歴史を感じる時間が、巨樹に会う醍醐味なのかもしれません。

 

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