
花の咲き乱れる季節となりました。
今年は、寒かった後にポンと早く暖かくなったので、
桜をはじめどの花もびっくりして早く咲いているようです。
相変わらず日本人には、桜の花を好きな方が多いですね。
私もしっかりそのうちの一人ですので、
静かな夜に真っ白な桜並木の下を歩いたのですが、
その時、ふと思いました。
”日本の国花は桜っだったかな?”
よく日本の花としてデザインされ使われるのは、菊の花です。
パスポートをはじめ、皇室の紋章にも菊の花が用いられています。
では、国花は菊?。
正解は、桜と菊、両方のようです。
”その国民に最も愛好され、その国の象徴とされる花”(広辞苑より)
が国花とされており、日本では特に法律などで決められているものではありません。
一つの国に一種類でなくてもいいようです。
国花は、その国を表す花。
そこで思い出すのは、ベトナムの国花です。
このコップは、去年末に作品の寄贈のためベトナムへ渡った際、
搭乗した飛行機内で出されたプラスティック製のコップです。
底の方に、何か花びらのようなものが…。
これを見て、知りました。
ああ、ベトナムの花は蓮なのだ!。
知ったと同時に、使い捨ての容器になんて素敵なデザインをするのだろうと思いました。
ベトナムで訪れたのはダナンという街のみでしたが、気さくで穏やかでパワーのある方が多く、
ポンっと音を立てて開花するという蓮のイメージにぴったりです。
そして、世界中の国花を眺めながらその国への空想に浸っていたところ、
国の花としてイメージの沸かない国が一つ。
アメリカ合衆国のバラ。
これも正式に定められたものではないようですが、
アメリカでは、国の花よりそれぞれの州の花の方が国民に馴染みがあるそうです。
さすが人種のるつぼ、アメリカ合衆国。
国民に最も愛好される花も、一つや二つでは収まらない。
国の花が定着しないところが、アメリカらしさですね。
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